2010年12月25日土曜日

新芽フェチ♪

年末のご挨拶をしたあと、今年のスクール展にいらっしゃれなかった方に課題の報告をするのを忘れていたことを思い出しましたので、以前書いた文と重なるところもありますが、新しく写真を撮り直ししたのでアップしておくことにします。

タイトルの通り、私は新芽を見るとワクワクしてきます。
こんなに寒い冬でも春や初夏に美しい花を咲かせるために早くも活動している姿に心打たれます。
すずらんや紫陽花の新芽を見つけてはひとりベランダで幸せな気分に浸っております。寒さを忘れ暫し鑑賞タイムのあと、パチリと撮影しました。


今年の9月に開催されたRaphael art school exhibition Vol .6。
そこへはいらっしゃれなかった方のために、出展した私の作品4点を一気に紹介させて頂きます。
最後までお付き合い下さいませ。

今年はプレミアムコース2年目。
課題は『不思議の国のアリス』シリーズでした。
私は副題を全てに共通して『~私の国のアリス~』にしました。
スペシャルコース以上になると配色が自由に選ぶことが出来、更にプレミアムコースに入るとそれに加え5mmの幅の紙帯を4mmや3mmと変えられたり、裏表違う色を剥いで使ったり、ありとあらゆる研究をしながら進めることが出来るのです。
私の国のアリスとは、私らしい配色にすることが一番の目的で付けました。
私を知る人誰もが「梨里ちゃんらしい優しい配色」と作品を観て言ってくれます。
優しい配色。
パステルカラーを好む性格なので、あまりはっきりした色は使いませんでした。

第1回目『クリケット競技』

お話に登場するのは怖い強い女王様。
ですが、私はそれを優しい女王様にしたかった。
ボッティチェリの描くビーナスの誕生に出てくる一番右側の女性の持っている布を王冠に表現しました。

画像は某ネットより使用

更にピンクやオレンジ様々なフラミンゴの中で一番好きなフラミンゴのカラーを使いました。
このフラミンゴは、いらして下さった方々にとても好評でした。


第2回目『ウサギの巣穴』

かなり細かいパーツに苦戦しました。
唐草模様にする必要性はどこにあるのかしら?と香川先生の愛の鞭がとても利いたデザインです。
ひぃ~ひぃ~言いながらクルクルしました。
今から思うと懐かしいです。^ ^;


更に本のタイトルのパーツは0.5mmという最も細かいもの。
その両端にシャープカットを入れるという神業ならぬ紙業がありました。
でも接着してみると意外と0.75mmだったかも…というミクロなこだわりがあり、わかる人しかわからない細かな部分で自分の評価に×をつけました。


最後にしっくり来たのはウサギの目の色でした。
何色にしようかと何色ものシリンダーを作り、急いでいるウサギの目は時計を見ている!ヒントから、時計の針と同じグリーンを目に入れました。


第3回目『チェシャ猫』

今から考えると良く作ったなぁ~と自分でも感心してしまうほどの大作です。^ ^;
全部で600パーツを裕に超えるこの作品は、恐らく私が今まで作った中で一番紙帯の色数が多いと思われます。
なのに、なのに、なのにぃ~。
香川先生「この木の部分は何色使っているの?」という質問に「だいたい15色くらい使いました」と答えると…
香川先生「3色しか使ってないように見える」

号泣ですよね。
泣かないですけど。

葉っぱもグリーン系全部の紙帯を使って、自然界にある植物の色を表現してみました。
葉っぱだけで250パーツはあるので、貼っても貼ってもなかなか進まない課題でした。

きのこの配色が特に気に入っています。


第4回目『狂ったお茶会』


プレミアムコースは年に4回。
1つの作品は3ヶ月間かけて作ることになりますが、毎度毎度ギリギリにならないと腰が上がらない悪い性格の私。
特にこの作品は2週間前になりやっと手をつけました。
この時、父が入院していました。
課題を制作するよりも父の顔を見に行きたかったので、なかなか気分が乗らずにいました。

紙帯の幅を変えることで、立体感を持たせようと椅子に置いてあるハットやカップ、ポットの高さを下げました。
奥行き間出ていますか?


9月15日の夕方に完成したばかりの課題を病室の父に見せに行きました。
父は私の作品にしっかりと目を向け、私の不思議の国のアリスに出てくるお茶会の話を聞きながら頷いてくれました。

9月17日スクール展の初日の朝に父が息を引き取ったと連絡が入り、急いで病院に向かいました。
「パパ、今までありがとう!私、スクール展で頑張って来るからね!」と後は家族に任せ全4日間を自分のやりたいことをして過ごしました。

私をこの世に送り出してくれた父に感謝しながら、これからも一生懸命ラファエルアートを続けて自分の課題に取り組み、たくさんの生徒さんにラファエルアートの魅力を伝えていこうと心に誓いました。

個人的には喪中で年賀のご挨拶は出来ませんが、スタジオ10.4にいらして下さる方々には笑顔でお迎えして来年をスタートさせようと思います。

感謝感謝の1年でした。
ニャオォ~~~♪

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